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See you again, Yoshimiの会
〜大越健介さんとともに〜

2018年10月8日,川崎市国際交流センターにて,大越健介氏(NHKキャスター)をお迎えし,「See you again, Yoshimiの会」が開催されました。
西村良美さんは,ラボ・パーティのOGです。川崎市の川村パーティで2歳から高校卒業まで活動しました。高校卒業後はアメリカに留学し,カレッジで学んだ後,国際NGOに所属し中米やアフリカで子どもたちの支援プログラムなどに関わりました。
しかし2015年9月,インドネシアの現地法人で働いていた良美さんは,ジャカルタの自宅で強盗に襲われ28歳という若さで亡くなりました。
今回の「See you again, Yoshimiの会」は,川村やよいテューターとラボ川村パーティの会員,保護者,OB・OGのみなさまが中心になり,良美さんのご家族,小学校・中学校・高校時代や留学の頃の友人,日本で働いていたときの同僚の皆様をお誘いして,開催されました。
大越健介氏は,2018年6月に発刊された著書『「激動の世界をゆく」大越健介取材ノート』(小学館)のなかで,何度も良美さんの生き方に触れ「壁を越えてゆく人」と表現されています。「良美さんの開放的な性格が花開いていく素地になったのが『ラボ・パーティ』という教室の存在だった。近隣の子どもたちとともに,聴覚教材を使って英語を体感し,英語を使った劇を行なうことで表現力も養う」(『「激動の世界をゆく」大越健介取材ノート』より)
世界各国を取材し,国際政治の視点から報道することの多い大越氏は,この本の「あとがき」にこう書かれています。
「本書を通じてずっと思い続けてきたことがある。それは,国や宗教,民族という単位でがんじがらめになりがちな「社会」という集団に代わって,壁を乗り越え,壁の両側を結びつけることができるのは,人間一人ひとりの「個の力」が持つ可能性だということだ。(中略)私たちの周りには,そうした突破力を持つ人たちが存在する。本書の中で私が旅の伴侶のように思ってきた西村良美さんは,まさに象徴的な人だ。」
良美さんは,その明るさと親しみやすさで,現地の人からは「まるでインドネシアの子のようだ」と言われていたそうです。この壁を越え,人とつながる力こそ,大越氏の言う人間一人ひとりの「個の力」が持つ可能性だと言えるでしょう。
「See you again, Yoshimiの会」は,川村パーティの子どもたちによるWelcome Song “海へ Across the sea”に始まり,西村健氏(良美さんのお父様)のお話,大越健介氏のお話,出席者のTalk Time,川村パーティ保護者の皆様によるThe song to all“Today”と続きました。「壁を越えてゆく人」西村良美さんの思い出を共有し,世界の人とつながるという良美さんの遺志を語り継ぐ日になりました。
(ラボ・パーティホームページより)



